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比嘉 勝利のフルコースだ!具志堅会長“因縁”のアイスも食す

[ 2018年2月4日 05:30 ]

WBC世界フライ級タイトルマッチ   王者・比嘉大吾≪12回戦≫同級9位モイセス・フエンテス(メキシコ) ( 2018年2月4日    沖縄県立武道館 )

計量後にアイスを食べる比嘉(左)と具志堅会長からタコスをプレゼントされたフエンテス
Photo By スポニチ

 37年ぶりに沖縄で開催される世界戦の前日計量が3日、那覇市内で行われ、両者ともに一発パス。2度目の防衛を狙う王者・比嘉大吾に対し、具志堅用高会長(62)は自身が王座から陥落した37年前に食べられなかったアイスクリームを差し入れ。スッポンスープや高級ステーキでも栄養補給した王者は日本タイ記録15連続KOと沖縄での世界戦初勝利に挑む。

 リミットの50・8キロでパスした比嘉にプレゼントが待っていた。具志堅会長から渡されたのは沖縄名物ブルーシールアイス紅いも味。減量を乗り越えたご褒美を味わうと「最高ですね。会長が食べられなくて負けた理由が分かる。会長の敵討ちなので、しっかり食べます」と笑顔になった。

 具志堅会長は81年3月、地元・沖縄で14度目の防衛に失敗。当日計量後に試合前恒例のアイスクリームを食べようとしたが、日曜日でほとんどの店が閉まっており、口にせず臨んだ試合でKO負けした。「今回は悔しい思いを繰り返さないように」とトラウマ払しょくを愛弟子に託した。

 比嘉はアイスと計量後の定番である甘酒に加え、スッポンスープも胃袋に流し込んだ。スープは37年前にも具志堅会長に差し入れをした那覇市のそば店店主、小山健氏(75)が当時と同じレシピで比嘉に提供。さらに具志堅会長は比嘉にテンダーロインステーキを食べさせるために高級店も予約し「(5階級制覇王者)メイウェザーも食べる最高の肉ですよ」と胸を張った。昨年10月の初防衛戦では、前日計量後の暴食で体調不良に陥ったが、今回は野木丈司トレーナーが比嘉に密着。適切な食事を促すなど抜かりはない。

 浜田剛史氏らに並ぶ日本記録の15試合連続KO勝利も懸かる凱旋防衛戦。当日は浜田氏ら、沖縄出身の世界王者もほぼ集結する。沖縄での世界戦は具志堅会長を含め沖縄勢の3戦全敗だが、比嘉は「KOで勝てば特別な王者になれる。KOできなければ普通の王者で、負ければただの人。明日になれば分かる」と静かに意気込んだ。

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2018年2月4日のニュース