×

比嘉 連続防衛で統一戦か2階級制覇狙う まずは地元でV2だ

[ 2018年2月1日 05:30 ]

WBC世界フライ級タイトルマッチ   王者・比嘉大吾《12回戦》同級9位モイセス・フエンテス(メキシコ) ( 2018年2月4日    沖縄県立武道館 )

那覇空港に到着し、ガッツポーズの比嘉(右)と具志堅会長
Photo By スポニチ

 2度目の防衛戦に挑む王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)が31日、決戦の地でもある故郷・沖縄入りした。減量が厳しい比嘉は今夏にも予定されるV3戦後は、統一戦かスーパーフライ級への転向を希望。V2、V3戦を連勝すれば、年内にも他団体王者との対決か2階級制覇のビッグマッチに挑戦する可能性が出てきた。

 那覇空港に降り立った比嘉に笑顔は見られなかった。写真撮影と簡単な取材には応じたが、厳しい表情で早くも“戦闘モード”。「地元の人に見てもらえるので、しっかりKOします」と話した。

 「海外旅行は一回も行ってない」と話すほど飛行機が苦手。前回までの世界戦にはなかった試合前の飛行機移動を終えて“第一関門”はクリアしたが、フィジカルトレで鍛え上げた体に余分なものを落とす余地はあまり残っておらず、減量苦は明らかだ。野木丈司トレーナーは「体重は(試合4日前で)初防衛戦のときよりも200〜300グラム早く落ちている。昨日もうなるような動きができていた」と話したが、「減量は前回よりきつい。一番力を出せる方法を探して試行錯誤している」と苦笑いした。

 比嘉はV2に成功した場合、V3戦でランキング1位のワシーム(パキスタン)との指名試合が控える。通常の防衛戦はそこまでで「あと2回防衛したら統一戦をやりたい、統一戦ができなければ上(スーパーフライ級)に上がりたい」とプランを明かした。具志堅用高会長にも要望は伝えているという。V3戦は夏頃が予想されるだけに、順調なら年内に統一戦か2階級制覇が懸かる試合を迎える可能性がある。日本タイ記録の15連続KOも懸かる凱旋防衛戦と、指名試合をクリアした先には、大きなステージが待っている。

続きを表示

2018年2月1日のニュース