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比嘉の挑戦者フエンテスが練習公開 具志堅会長警戒「相当練習している」

[ 2018年1月29日 14:39 ]

練習するフエンテスを見つめる具志堅会長
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ(2月4日、沖縄県立武道館)で王者・比嘉大吾(22=白井・具志堅)に挑戦する同級9位のモイセス・フエンテス(30=メキシコ)が29日、東京・神楽坂の帝拳ジムで練習を公開した。ジャニーネ夫人(24)と2人のトレーナーを帯同してジムに現れたが、シャドーボクシング、ミット打ち、パンチングボール打ちをそれぞれ2分間ずつと、見せるための練習に終始した。

 WBOのミニマム級とライトフライ級(暫定)を制したフエンテスは、16年大みそかに田中恒成(畑中)に5回TKO負けして以来の来日。当時は減量苦と日本の寒さでコンディションをつくれず、今回もメキシコ→東京→沖縄と移動しながらの調整になるが「厳しく、タフな練習をしてきた。前回と状況も違う。今回は大きな責任を背負ってきた」と3階級制覇に意欲十分。14戦全勝全KO勝ちの比嘉について「力強く、ハングリーで若い。偉大なチャンピオンだ」と評価した上で「今のフライ級がベストウエートと思っている。自分が勝っているのは経験。パンチの応酬が自分のスタイルだし、パンチの多い、いい試合をしたい」と意気込んだ。

 比嘉を指導する具志堅用高会長と野木丈司トレーナーも練習を視察。具志堅会長は2人いるトレーナーに「どちらがチーフトレーナー?」と確認し、「ウエートは何キロオーバー?」と質問。2キロと聞いて「OK」と納得したが、記者に囲まれると「ウエートはまだあるんじゃないか。3キロはあると思う」と見解を述べた。軽めの練習だったことについては「これでは体重は落ちない。あとでやるんでしょう。仕上げてきているから体重調整だけと思う」と話し、「思ったより背が大きいな。相当練習して体は締まっている。パンチもありそう」と印象を口にした。注意するパンチには「右ストレートからの返しの左フック」を挙げ、「打ち合ったら面白いと思う。顔もしっかりしているし、気持ちも強い選手では」と警戒の表情を浮かべた。

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2018年1月29日のニュース