村田 竹原の雪辱誓う！４・１５横浜アリーナで初防衛戦決定
ＷＢＡ世界ミドル級タイトルマッチ 王者・村田諒太≪１２回戦≫同級１０位エマヌエーレ・ブランダムラ（イタリア） （ 2018年4月15日 横浜アリーナ ）
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ボクシングのＷＢＡ世界ミドル級王者・村田諒太（３２＝帝拳）が４月１５日に横浜アリーナで初防衛戦を行うことが２２日、都内で発表された。相手は同級１０位で元欧州王者のエマヌエーレ・ブランダムラ（３８＝イタリア）。横浜アリーナでは９６年６月に日本人初のミドル級世界王者・竹原慎二が初防衛に失敗しており、村田は因縁の会場で日本人初となる同級王座の防衛に挑む。
会見する村田の前には、年末に届いた世界王者の証が置かれていた。従来のＷＢＡのベルトとは異なり、村田の肖像と名前が入った唯一無二のデザイン。世界戦で王者が交代するとベルトは撮影のため新王者に一晩貸し出されるが、「自分の名前が入っているベルトは一晩たりとも渡したくない。そういうシーンが来ないようにしたい」と初防衛を誓った。
昨年１０月２２日、両国国技館にチケット完売の観衆８５００人を集め日本人２人目のミドル級世界王座奪取に成功。一時は大阪ドームも候補に挙がった初防衛戦の舞台には約１万６０００人収容の横浜アリーナが選ばれた。２２年前に竹原がＷＢＡミドル級のベルトを奪われた日本のミドル級にとって因縁の会場だ。当時１０歳だった村田も、同会場で００年に行われた畑山―坂本博之のＷＢＡ世界ライト級タイトルマッチは覚えているという。「楽しみ。自分がボクシングを始めた頃に見ていた大きな会場で、できるのは凄くうれしい」と声を弾ませた。
対戦相手ブランダムラはわずか５ＫＯながら昨年、欧州王座を獲得した技巧派。挑戦者と顔を合わせた村田は「俳優さんかなと思うぐらい。見た目では勝てない」と話して笑いを誘ったが、「ＫＯが少ないのに勝ち続けている選手の方がやりづらい。１２回を戦うすべを知っている」と表情を引き締めた。来週からは沖縄で第２次走り込みキャンプも予定。「先があるかどうか判断されるので、しっかり仕上げて勝ちたい。この試合に勝たないと何も残らない。全てをささげたい」。ビッグマッチや東京ドーム興行などの夢を一時封印し、一戦必勝で臨む。
▽竹原の初防衛戦ＶＴＲ ９６年６月２４日、横浜アリーナでＷＢＡ世界ミドル級１位のウィリアム・ジョッピー（米国）に９回２分２９秒ＴＫＯ負け。初回２分２５秒、左のガードを下げたところへ、ジョッピーの右フックを顎に受けてダウン。その後も右を浴び続け、９回にコーナーで連打されると、レフェリーが試合を止めた。王座から陥落した竹原は、この試合を最後に引退した。
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