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カシアス内藤氏長男 内藤律樹がTKO勝ちで新王者も「まだまだ甘い。世界へ行くにはもっと詰めないと」

[ 2018年1月13日 22:54 ]

父子で東洋太平洋王者となった内藤律樹(左)と内藤純一会長
Photo By スポニチ

 ボクシングの東洋太平洋スーパーライト級王座決定12回戦は13日、東京・後楽園ホールで行われ、同級2位の内藤律樹(26=E&Jカシアス)が同級1位ジェフリー・アリエンザ(27=フィリピン)に9回1分14秒TKO勝ちして新王者となった。元日本、東洋ミドル級王者・内藤純一会長(リングネームはカシアス内藤)の長男で、元日本スーパーフェザー級王者の内藤律樹は21戦19勝(7KO)2敗。父子2代での日本&東洋2冠は寺地永、拳四朗父子に次いで国内2例目となった。ライト級に続いて東洋太平洋王座獲得に失敗したアリエンザは24戦16勝(10KO)7敗1分け。

 内藤は1回から鋭いジャブで突き放し、ペースを握った。ロープに詰めてのボディーや左ストレートもさえてアリエンザを圧倒し、4回終了時の公開採点はジャッジ3人がフルマークの3―0。フックを被弾するシーンもあったものの、その後もアッパーやワンツーで攻め立て、9回に左ボディーでぐらつかせ、左ストレートを決めた時点でレフェリーが試合をストップした。

 控え室では、父を描いた小説「一瞬の夏」の作者である沢木耕太郎氏の祝福を受けた。純一会長は「俺に並んでくれてうれしい。ここまではオヤジと一緒だけど、まだ先がある。寂しいけれど、あとは俺が見送るだけ」と笑顔。スーパーライト級に上げて3試合目の内藤は「ボディーが効いたと思った。自分の使える武器は確認できたけど、まだまだ甘い。世界へ行くにはもっと詰めないと」と振り返った。今後は東洋太平洋のベルトを守りながら、世界挑戦のチャンスをうかがう。「経験がないので、まずは敵地へ行ってみたい。海外で世界挑戦したい気持ちもある。日本人対決は親交があるからやりづらいけど、ラスベガスで(同級のWBOアジア・パシフィック王者)岡田さん(博喜=角海老宝石)と殴り合うようなら夢がある」と話した。

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2018年1月13日のニュース