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2冠王者・田口良一、日本人初の3団体王座統一も「考えていきたい」

[ 2018年1月1日 16:34 ]

WBA(左)とIBF(右)のベルトを手にする田口
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA&IBF統一世界ライトフライ級王者となった田口良一(31=ワタナベ)が1日、東京都品川区のワタナベジムで一夜明け会見を開いた。WBA王者として臨んだ12月31日の統一戦(東京・大田区総合体育館)でIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)に3―0の判定勝ち。ミニマム級の井岡一翔、高山勝成に次ぎ国内3人目の2冠王者となった。

 メリンドのバッティングを受け、9回にカットした左側頭部をホチキスで5針縫ったという田口は「まだ頭が痛い」と言いながらも、「試合後にけっこういろんな方から祝福の連絡があった。LINEだったら400件以上。全部返せないので未読にしてます」と苦笑いした。メリンドについては「本当に強かった。気持ちが強くてスピードもメチャクチャあった」と振り返り、「この人に勝てば強いと言ってもらえると思うし、今は自分が強いと思える」と実感を口にした。

 ワタナベジムの渡辺均会長によると、次戦はIBFから対戦指令が出ているヘッキー・バドラー(南アフリカ)と4〜6月頃の対戦が有力。その後は田口が16年大みそかに引き分けているカルロス・カニサレス(ベネズエラ)と再戦の可能性があるという。また、日本人初の3団体王座統一を懸けてWBC、WBO王者と戦う可能性も「考えていきたい」と否定しなかった。ただし、複数のベルトを保持したまま指名試合を続けてこなす負担は大きいため、田口は「次やって防衛したらIBFは返上してもいいかなと思う」と7度防衛中のWBA王座で2桁防衛を目指したい考えを示した。

 もちろん、今後も強敵を求める姿勢に変わりはなく「バドラー選手は(9月の試合で)メリンド選手に勝っていたと思うような選手。勝てばまた(自分の)評価が上がるのでモチベーションは高い。格下ではなく、どっちが勝つか分からないような試合がしたい」と話した。

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2018年1月1日のニュース