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尚弥 バンタム級王座奪えば即統一戦へ!大橋会長が明言

[ 2018年1月1日 05:30 ]

7度目の防衛に成功した昨夜の勝利を報じる本誌一面を手に笑顔を見せる井上
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 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座7度目の防衛に成功した井上尚弥(24=大橋)が31日、横浜市内の所属ジムで一夜明け会見を開いた。30日の試合を最後にスーパーフライ級を卒業し、18年はバンタム級で3階級制覇を狙うが、大橋ジムの大橋秀行会長(52)は王座奪取後、すぐに統一戦へ向かわせたいプランを披露した。

 自身が全て1面を飾ったスポーツ新聞にそれぞれ目を通し、井上は会見の席についた。「これで、いい形で17年を終われてお正月を迎えられる」。前夜はヨアン・ボワイヨ(フランス)を左で4度倒して3回TKO勝ち。帰宅すると試合の映像を確認し、前日30日に実家から戻った咲弥夫人と10月に誕生した長男には“パパ1勝”を報告。「(試合に備えて)1カ月離れて生活していたので、すごくうれしい」と話した。

 18年の抱負を問われると「バンタム級で世界王者になれるように一からやり直して再スタートしたい」と、改めて階級アップを宣言した。同級の各団体王者は英国人が2人のほか、英国に拠点を置くWBO王者テテ(南アフリカ)とWBC王者ネリ(メキシコ)。井上が返上すればバンタム級上位へのランクが確実なWBOの王者テテと、交渉しやすいネリが標的とみられるが、大橋会長は「まずは3階級制覇させて、その後は防衛戦じゃなく統一戦、というのを考えていきたい」とプランを口にした。

 井上はスーパーフライ級で防衛を7度重ねながらビッグマッチの実現を待ったが、元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)らとの対戦は実現しなかった。その結果、大橋会長は「スーパフライ級に長くとどまりすぎた」という。単なる防衛戦は行わない、王座奪取→統一戦構想は、「ファンがゾクゾクする試合をしていきたい」と井上が希望する“ビッグマッチ路線”だ。

 井上は階級変更にあたり「技術面は今までどおりやって、体をもうちょっとしっかりつくれれば」と語った。パワーは1階級上でも十分通用するが、相手の攻撃に対する耐久力もつける必要がある。「フィジカルトレーニングをもっと詰めて、しっかりやろうかな」と“バンタム仕様”の体づくりを目指すつもりだ。

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2018年1月1日のニュース