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京口“辰吉仕込み”の左浴びせた!8回TKOで初防衛

[ 2018年1月1日 05:30 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   ○王者・京口紘人 8回2分28秒TKO 同級3位カルロス・ブイトラゴ● ( 2017年12月31日    東京・大田区総合体育館 )

4回、ブイトラゴ(右)に左アッパーを見舞う京口
Photo By スポニチ

 公言通りのKO勝利にも、京口の自己評価は厳しかった。8回2分28秒、右目を腫らしたブイトラゴをコーナーに追い込みラッシュを掛ける。相手の手が出なくなると、レフェリーが間に割って入って初防衛成功。それでもダウンは一度も奪えず「キャンバスに倒したかったですね。心はちょっと折りましたけど一度はキャンバスに手を付かせたかった」と唇をかんだ。

 憧れの存在でかつて指導を受けた元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎譲りの左ボディーやフックでペースを握り、4回以降は右のロングストレートを飛ばした。7回までの採点は京口のフルマーク。内容も圧倒したが「警戒されて(秘策のアッパーを)打たせてくれなかった。違うパンチで倒す練習をしないと」と反省した。

 前夜の世界戦では井上尚弥が衝撃の3回途中TKO防衛。「井上君と比較したらクソみたいな試合。でもギリギリ合格点かな」。もっと強く、もっとメジャーに。京口の目指す頂はまだまだ先にある。

 ▼ブイトラゴ 京口は全ての面で自分より上だった。不満はない。祝福したい。若いボクサーなのに技術がとてもある。きちんと準備してきたが思ったように体が動かなかった。

 ◆京口 紘人(きょうぐち・ひろと)1993年(平5)11月27日、大阪府和泉市生まれの24歳。小6時に大阪帝拳ジムでボクシングを始め、辰吉丈一郎の指導を受ける。伯太高―大商大で国体ライトフライ級優勝などアマ66戦52勝(8KO)14敗。16年4月プロデビュー。17年2月、東洋太平洋ミニマム級王者。同年7月、アルグメド(メキシコ)に判定勝ちし、プロ8戦目でIBF世界同級王座獲得。身長1メートル61・5の右ボクサーファイター。

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