×

比嘉 沖縄で勝つ!来年2月凱旋V2戦は記録ずくめ歴史的一戦

[ 2017年12月27日 05:30 ]

WBC世界フライ級タイトルマッチ   王者・比嘉大吾≪12回戦≫同級10位モイセス・フエンテス(メキシコ) ( 2018年2月4日    沖縄県立武道館 )

沖縄での防衛戦が決まった比嘉(右)に期待を寄せる具志堅会長
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界フライ級王者・比嘉大吾が来年2月4日に故郷の沖縄で、元2階級制覇王者モイセス・フエンテスと2度目の防衛戦を行うことが26日、都内で発表された。沖縄での世界戦は所属ジムの具志堅用高会長が81年3月、V14に失敗して以来37年ぶりの開催。沖縄での世界戦日本勢初勝利と、15連続KO勝利の日本タイ記録が懸かる歴史的一戦となる。

 待望の凱旋防衛戦がV2戦で実現した。会場は比嘉の出身地・浦添市からも近い沖縄県立武道館。「倒すのは大前提。見ていて面白く、圧倒的に勝つボクシングを地元の人たちに見てほしい」。比嘉は目を輝かせた。

 「沖縄では50%以上の視聴率が出るんじゃないか」。愛弟子に期待した具志堅会長は37年前、地元でWBA世界ライトフライ級王座から陥落。熱狂的なムードに包まれ、「会場を機動隊が取り囲んでいた。独特の雰囲気にコンディションがつくれなかった」という。具志堅会長を含め沖縄での世界戦は日本人の3戦全敗だが、比嘉は「世界を獲る前の方がプレッシャーが強かった。喜びの方が大きい」と平然。同じく沖縄出身の元WBC世界スーパーライト級王者・浜田剛史らが持つ15連続KOの日本記録が懸かる一戦へ「15連続を沖縄でできたら最高」と力強かった。

 既に11日から22日まで鹿児島・徳之島で走り込み合宿を実施。女子マラソンの高橋尚子さんも走った「尚子ロード」など山道を一日約25キロ走破した。拓大の箱根駅伝出場チームも合宿していたが、06年に亜大を総合優勝に導いた岡田正裕監督が「こんな練習をやるのか」と驚くほどメニューは過酷だった。「あと2つ勝たないと(KO記録を)更新できない。KOで勝って次へつなげたい」。沖縄に歓喜をもたらすため、正月返上でスパーリングに取り組む。

続きを表示

この記事のフォト

2017年12月27日のニュース