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岡田博喜 TKO勝ちで新王者も相手に拍子抜け「正直強くなかった」

[ 2017年12月19日 21:52 ]

WBOアジア・パシフィック王座のベルトを獲得した岡田博喜
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定12回戦は19日、東京・後楽園ホールで行われ、同級3位の岡田博喜(28=角海老宝石)が同級1位ジェイソン・パガラ(25=フィリピン)に6回59秒TKO勝ちして新王者となった。前日計量でパガラがリミット63・5キロを1・1キロもオーバーしたため、岡田が勝った時のみ王座獲得が認められる変則ルールで行われた。元日本同級王者の岡田はプロデビューから17戦全勝(12KO)。元世界ランク1位のパガラは44戦40勝(25KO)3敗1分け。

 WBO同級9位の岡田は序盤から左ジャブがさえ、同8位のパガラを圧倒した。パガラのワンツーをブロックで封じ、強烈なジャブであしらい、強い右フックに対しても左ボディーを交えたコンビネーションで対抗して相手を後退させた。5回にパンチで右目を切ったパガラは6回、コーナーで左アッパーを受けると目に入ったのか、背中を向けて“試合放棄”。レフェリーが試合をストップした。

 カウンター狙いの相手に対し、慎重に試合を運んだという岡田は「もうちょっとやりたかった」と残念そう。体重オーバーのパガラに「ちゃんとしてこいと思う」と不満を示し、「正直強くなかった。パンチはあったけど効いたのはないし、スピードもなかった」と世界ランカー対決を制しても拍子抜けの様子を見せた。それでも、世界が近づく内容に「久しぶりにボクシングをやっていて楽しい。引き出しが増えたし、練習をやっていても怒られない」と充実感を口にし、「来年は世界目指して頑張りたい」と話した。

 現在7位にランクされているIBFからは4位イバン・バランチェク(ロシア)との挑戦者決定戦を指示されているが、岡田は「IBFはやりません」ときっぱり。鈴木真吾会長は10月のWBO総会で「今回勝てば3位以内にランクアップさせてほしい」と要望したことを明かし、「ここまで来たので、WBOの指名試合まで持っていきたい。次は挑戦者決定戦をぜひやりたい。できれば日本で挑戦させて、そのあとはラスベガス」と構想を口にした。

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2017年12月19日のニュース