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新王者誕生!尾川堅一、判定勝ちに雄叫び 米国での日本人の王座奪取は36年ぶり

[ 2017年12月10日 14:13 ]

新王者となった尾川
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 ボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定12回戦は9日(日本時間10日)、米ネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで行われ、世界初挑戦の同級4位・尾川堅一(29=帝拳)が同級5位テビン・ファーマー(27=米国)に2―1で判定勝ちし、新王者となった。

 スーパーフェザー級の日本人世界王者は史上9人目、海外での世界王座奪取は史上10人目、11例目、米国での日本人の世界王座奪取は元WBA世界スーパーウエルター級王者・三原正(三迫)以来、36年ぶりの快挙となった。尾川は24戦23勝(17KO)1敗、ファーマーは31戦25勝(5KO)5敗1分け。

 「ロッキーのテーマ」で入場した尾川はリングへ上がる際に腕を突き上げ、ロープにもたれて背中を伸ばすなどリラックスした雰囲気。1回、プレッシャーをかけてボディーを狙う好スタートを切ったが、終盤に速い左をもらった。2回からはファーマーが下がりながらジャブを放つスタイルでペースを握りかけたものの、尾川は迷わず得意の右を当てて前進。4回には警戒したファーマーがガードを上げたためジャブが明らかに減った。

 5回と6回は左カウンターをタイミング良く当てたファーマーのラウンド。しかし7回、尾川はマウスピースを入れ直した試合再開直後に強烈なワンツーを入れ、相手をぐらつかせた。8、9回はファーマーが手数を出したが、尾川は10回にも右をきれいにヒット。ファーマーはクリンチでしのぎ、尾川が打ちづらくなるように接近戦を挑んできた。11、12回とファーマーは再び手を多く出し、尾川は右を出しながらもやや浅く、返しが入らない。最後は空振りで終了ゴングを聞いた。

 読み上げられた採点は116―112でファーマー、116―112で尾川と来て、最後は115―113で尾川。「ケンイチ…」とコールされた尾川は驚いたようにコーナーへ駆け上がり、雄叫びを挙げた。

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