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日本王者・井上岳志 アジアを獲って上へ「絶対に落とせない」

[ 2017年11月9日 14:52 ]

王者ラーチャシー(右)と挑戦者の井上
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 ボクシングの東洋太平洋スーパーウエルター級タイトルマッチ12回戦(10日、東京・後楽園ホール)の前日計量が9日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、王者ラーチャシー・シットサイトーン(32=タイ)はリミットより600グラム軽い69・2キロ、挑戦者の日本同級王者・井上岳志(27=ワールドスポーツ)はリミットの69・8キロで一発パスした。試合はWBOアジア・パシフィック同級王座決定12回戦を兼ねて行われる。

 井上はプロデビューか12戦不敗(11勝6KO1分け)で、今年4月に日本王座を獲得し、8月には初防衛に成功。日本王座を保持したまま今回は2つのベルト獲得に挑む。相手のラーチャシーは4月に大石豊(井岡弘樹)から東洋太平洋王座を奪取し、7月にはジャンボ織田信長書店ペタジーニ(六島)相手に初防衛に成功。対面した井上は「体とかは小さいけど身長は同じぐらいでイメージどおり」と印象を語り、「いざとなったら体を使って押していくのも手だけど、体格を利用する以外のボクシングを練習してきたので、それを出したい。左ボディーとかを中心に有効なコンビネーションを練習してきた」と意気込んだ。

 今回勝っても次戦は来春のチャンピオンカーニバルで日本王座のV2戦を予定。それでも「2つのベルトを取れたら相当うれしい。実際に目にすると欲しいな、となる」と新たなタイトルへの意欲は十分。今後については「目標は世界なので、ここを落とすと、ずいぶん遅れてしまう。絶対に落とせない。アジアを獲って上へ進みたい」と話し、「難しい階級と理解しているが、ボクシングは32歳までと決めているので、そこまでに世界のチャンスが来たらやりたい。来年にでもチャンスがあれば飛びついていく」と展望を口にした。

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2017年11月9日のニュース