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拳四朗は判定V1、あたたたたボディー打ち「もっと強くなる」

[ 2017年10月23日 05:30 ]

WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者・拳四朗 判定 同級1位ペドロ・ゲバラ● ( 2017年10月22日    両国国技館 )

WBCライトフライ級タイトルマッチ 10R、ゲバラ(右)に左フックを見舞う拳四朗
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 WBCライトフライ級王者の拳四朗(25=BMB)は同級1位の元世界王者ペドロ・ゲバラ(28=メキシコ)を2―0の判定で下し、初防衛を果たした。

 名前の由来となった漫画「北斗の拳」の主人公・ケンシロウのように、“秘孔”を突いて敵を一撃で仕留めることはできない。だから、拳四朗は執ようにボディーブローを見舞った。元王者のゲバラを相手に、2―0判定勝ちで初防衛。「今までボディーが少ないって言われていたんで。ホントは倒したかったんですけどね〜」と笑顔で振り返った。

 4回終了時の公開採点で、3人のジャッジ全員が挑戦者を支持。父の寺地永会長が「ジャブを打ってワンツーではポイントを取ってくれない」と判断し、5回から好戦的なスタイルに変えた。ボディー連打に加え、右のカウンターでダウン寸前に追い込み、「新しい自分が見えたかな」と王者。次戦は5月に下したロペスとの再戦が決定的。「パンチ力を強化したい。これから、もっと強くなる!」と力強く宣言した。

 ▼浜田剛史氏 初防衛戦ということで序盤の拳四朗は警戒心が先立っていた。だが、4回の公開採点で劣勢を知り5回以降、攻めに出た。これが勝利を生んだ。ボディー攻撃も相手は嫌がっており、打ち合って勝てたことは、今後につながる。

 ◆拳四朗(けん・しろう)本名・寺地拳四朗。1992年(平4)1月6日、京都府城陽市生まれの25歳。名前は「北斗の拳」の主人公ケンシロウから。中3でボクシングを始める。奈良朱雀高―関大でアマ通算73戦57勝16敗。14年8月プロデビュー。15年10月にWBCユース・ライトフライ級王者、同年12月に日本同級王者、16年8月に東洋太平洋同級王者。17年5月、ロペス(メキシコ)に判定勝ちでWBC同級王座獲得。身長1メートル64・3、リーチ1メートル63・5の右ボクサー。父・寺地永氏は元日本ミドル級、元東洋太平洋ライトヘビー級王者。

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