比嘉大吾 14連続KO勝利へ手応え「過去最高の仕上がりと思う」
ボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦(22日、東京・両国国技館)で初防衛を目指す王者・比嘉大吾(22=白井具志堅)が13日、東京都杉並区の白井・具志堅スポーツジムで練習を公開した。
ジムの先輩で元WBA世界フライ級暫定王者の江藤光喜(29)を相手にした2ラウンドのスパーリングでは、出入りのスピードを生かした打ち合いで鋭いフックやアッパーを披露。ロープを背負った場面では体を激しく振ってパンチを避け、コンディションの良さをうかがわせた。
減量が厳しい上に、5月の王座奪取直前にはプレッシャーからパニック障害になった比嘉だが、今回は9月初旬から体重を落とし始めたとあって「調子もいいし、過去最高の仕上がりと思う」と自信の口ぶり。挑戦者のトマ・マソン(27=フランス)は比嘉より10センチ高い身長1メートル70で「長身できれいなボクシングをする」と印象を述べながらも、「ガードが固くて崩しにくいとは思うけど、空いているところにどんどん当てていく練習をしてきた。この練習をしているから倒せるだろう、というのはある。倒して勝ちます」とデビューからの連続KO勝利を14に伸ばす手応えを話した。
指導する野木丈司トレーナー(57)は「今回は納得いくトレーニングができた。1つだけ確実に言えるのは、世界挑戦した時よりボクシングもフィジカルもレベルが上がっているということ。全部のレベルが明らかに一回り上がっている」と成長を確信している様子。元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高会長も「前回と比べて試合1カ月前のスパーが良かった。チャンピオンになってからのジムワークが違う」と認め、「前回よりもいい試合をするのでは」と期待を寄せた。
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