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元3階級王者・長谷川氏 10月から大学特任講師、経験伝える

[ 2017年9月6日 05:30 ]

委嘱状を手に渡邊賢二理事長と握手を交わす長谷川穂積氏(右)
Photo By スポニチ

 ボクシングの元3階級王者・長谷川穂積氏(36)が、理学療法士などを育成する東京医療学院大(東京都多摩市)の特任講師に就任した。5日、都内で会見が開かれ、渡邊賢二理事長(77)から委嘱状が手渡された。10月1日付の就任となり、特別講演などを行う。

 長谷川氏は「常に人生は挑戦と思ってやってきた。講師という立場ですが、僕自身が成長できる場所になれば。僕が経験したことを少しでも感じてもらい、これからの人生に少しでもプラスになるような授業になっていけば、と思います」と抱負を語った。同氏の招へいは、帝拳ジムのトレーナーを務めていた山本忠雄客員教授の紹介で実現。渡邊理事長は「世界チャンピオンになるのは凄いこと。その敢闘精神を若い学生に伝えてもらいたい。3月までは特別講演という形でやってもらいます。1年ごとの契約ですが、最後は特任教授になってもらいたいです」と説明した。

 また、東京医療学院大は20年東京五輪に向け、学生を中心としたボランティア団体の組織化にも乗り出している。渡邊理事長は「特にパラリンピック選手のお手伝いができればと考えている。今はそこに向けて準備している段階。そういう時に長谷川さんの出番も出てくるのではないかと思っています」と期待していた。

 ≪タイ料理店もはやらせタイ≫人生の第二の舞台に“教壇”を選んだ長谷川氏は「先生と呼ばれるのは苦手。授業をするのは僕にとっても勉強になります」。現在はタイ料理店を経営する一方、一般向けのフィットネスを目的にしたジムの経営プランもあるという。「ボクシングの底辺拡大が自分の目標。みんなが一度は経験するスポーツにボクシングがなれば」と真面目に話した後、関西人らしく「タイ料理店もはやらせたい」と笑わせていた。

 ▽大学教員となった主な著名アスリート プロ野球=原辰徳(国際武道大客員教授)、野村克也(日体大客員教授)、栗山英樹(白鴎大教授)、ゴルフ=湯原信光(東京国際大客員教授)、フィギュアスケート=荒川静香(秋田公立美術大客員教授)、ボクシング=ガッツ石松(広島国際学院大客員教授)※前職含む

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2017年9月6日のニュース