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10・22V1戦 比嘉に具志堅会長から“異例の3禁欲令”

[ 2017年8月24日 05:30 ]

WBC世界フライ級タイトルマッチ   王者・比嘉大吾≪12回戦≫同級6位トマ・マソン ( 2017年10月22日    両国国技館 )

具志堅会長(奥)から激励を受ける比嘉
Photo By スポニチ

 WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(22=白井具志堅)が10月22日に両国国技館で同級6位トマ・マソン(27=フランス)を相手に初防衛戦を行うことが決まり、23日に都内で発表された。WBA世界ミドル級タイトルマッチ、エンダム―村田諒太の前座で行われる。比嘉はKO防衛すれば日本記録の15試合連続KO勝ちに王手がかかるが、減量が苦しいため具志堅用高会長(62)が3つの「禁止令」を出した。

 発表会見はまさかのネガティブ発言から始まった。「次の試合、減量に失敗するんじゃないか。世界王者になって10万円のステーキを食べているから」。具志堅会長が心配したのは防衛戦の重圧よりも比嘉の減量苦。フライ級のリミット52・1キロまで約8キロの減量を必要とし、5月の世界挑戦前も調整に苦しんでパニックに陥った。それだけに「勝つためにはおいしいものを食べない、ネオン街へ行かない。女性と手をつながない。自分との戦いを乗り越えないと、いい試合はできない」と禁欲令を出した。

 具志堅会長は世界王座奪取から3カ月後に初防衛戦が組まれ、2―1の判定で辛勝。自身の経験を基に引き締めを図る意図は比嘉も理解しており、「おいしいものは食べているけど、世界戦前と同じで60キロをキープしている」ときっぱり。「10万円のステーキなんてドバイにしかないですよ。ネオン街は20歳でやめました。女性と手をつないだのはいつだったかな…」と反論しながらも、「体重は早く落とした方がいい」と決意も口にした。野木丈司トレーナーによると、前回は3週間半前から始めた有酸素運動を2週間前倒しして取り組む予定という。

 V1戦には14連続KO勝利が懸かる。デビューから14連続KOなら日本タイ記録で、同じ沖縄出身の世界王者・浜田剛史氏らが持つ15連続の日本記録にもあと1つと迫る。「浜田さんの記録を抜くことが今の目標でモチベーション。いい状態にしてKOします」。頼もしく話す比嘉に、具志堅会長は「20ぐらいまでいってほしい。フライ級なら誰が来てもKOできる。1〜2年はフライ級を維持してほしい」と期待を寄せた。

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2017年8月24日のニュース