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山中 黒ひげに“喜々”一発!挑戦者ネリの顎「狙いやすい」

[ 2017年8月13日 05:30 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・山中慎介≪12回戦≫同級1位ルイス・ネリ ( 2017年8月15日    島津アリーナ京都 )

ネリ(左)のトレードマークの顎ひげが狙いやすいと印象を語った山中
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 WBC世界バンタム級タイトルマッチの予備検診が12日に都内で行われ、具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)の日本記録に並ぶ13連続防衛を目指す王者・山中慎介(34=帝拳)が指名挑戦者ルイス・ネリ(22=メキシコ)と初対面した。ネリは立派な黒い顎ひげが特徴で、山中は「狙いやすい」と“神の左”のターゲットとしてロックオン。身長差は5センチで左ストレートを打ちやすいことも判明し、手応えを得て決戦の地・京都に乗り込んだ。

 顔の下半分を覆い隠し、頭髪よりも量が多く見えるネリの真っ黒な顎ひげ。初対面した山中は「自分も日本人としては濃い方ですけど、ちょっとひげは負けですね」と苦笑いした。それでも「ひげが濃くて(肌と)色が分かれているので狙いやすい」と挑発すると、大和心トレーナーも「マークみたいで狙いやすいと思っていた」と同調した。

 山中はジムの先輩の三浦隆司(元WBC世界スーパーフェザー級王者、引退)が相手のタトゥーを的代わりにボディー打ちした試合を「思い出した」と明かしたが、実は自身にも“有言実行”の例がある。14年4月のV6戦の予備検診で挑戦者ジャモエ(ベルギー)の右脇腹のタトゥーを「目印になって打ちやすい」と指摘。実際に左ボディーストレートで倒しTKO勝ちした。「2、3年前から好きで伸ばしている」というネリは、顎ひげが狙われていると聞かされ「ブロックして当てさせない」と反発したが、王者のジョーク交じりの挑発は冗談とも言い切れない。

 体格は身長で5センチ、リーチは7センチ優位。過去にはさらに低い身長の相手にKOを逃すことが多かっただけに、左ストレートを入れやすい5センチの身長差を「最高です。一緒にパンチを出せば先に当たる」と歓迎した。「(ネリは)攻撃の時はガードがガラ空きでいろんなパンチを打ってくるけど、その分、ここに隙がある」と自身の顎を指し示した34歳。「幼いなという感じ。経験の差を見せます」。ひげを除けば年相応に見える22歳に、世界の厳しさを教えるつもりだ。

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