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元キマグレンのクレイ勇輝 プロボクサー最終戦は判定負け

[ 2017年7月11日 19:49 ]

笑顔で試合を振り返ったクレイ勇輝こと傅井勇輝
Photo By スポニチ

 NHK紅白歌合戦にも出場した音楽ユニット、キマグレン(15年解散)の元ボーカル、クレイ勇輝こと榑井勇輝がプロボクサー人生に別れを告げた。11日に東京・後楽園ホールで行われた58・0キロ契約4回戦で3年ぶりとなるプロ2戦目に臨み、0―3で判定負け。17日に一般ボクサーの定年となる37歳の誕生日を迎えるため、この日が現役最後の試合となった。

 フック系主体に細かく手を出してくるサウスポーの針生健克(REBOOT)に対し、榑井はガードを固めてボディーやアッパーを狙った。手数が少なく、ガードの間からワンツーを浴びるシーンもあったが、最終回には打ち合いに応じ、手首の靱帯を断裂して使えないはずの右拳を懸命に伸ばした。採点はジャッジ2人が36―40、1人が37―39の完敗だったが、相手と健闘を称え合い「ボクシングって素敵だなと思った」とさわやかな笑顔を見せた。

 3年前のデビュー戦は同じくサウスポー相手にKO負けだった。「今回は4ラウンド立っていられた」と話したが、戦績は2戦2敗。「アーティストとして武道館に立って、ボクサーとして後楽園のリングに上がれた。思い残すことがあるとしたら、勝ちたかった。もう少し早くボクシングで出会っていれば…」と本音も。「みんなテストを受けてリングに立ってほしい。こんなに頭も体も使うスポーツはない。楽しかったし、悔しい」と振り返り、「いつか“おやじファイト”に出てみたい」とシニア大会への出場意欲も口にした。

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2017年7月11日のニュース