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パッキャオ敗戦にスポーツ界もショック ボクシング批判の声も

[ 2017年7月3日 13:52 ]

互いにパンチを繰り出すホーンとパッキャオ (AP)
Photo By AP

 2日にオーストラリアのブリスベンで行われたマニー・パッキャオとジェフ・ホーンの一戦は、WBO世界ウエルター級王者のパッキャオが地元出身の挑戦者ホーンによもやの判定負けを喫した。ジャッジのスコアは1人が117―111、2人が115―113で3者ともにホーンを支持。この結果に米国のスポーツ界がショックを受けているとESPNが伝えている。

 記事では各スポーツ界の選手が自身のツイッターを介してパッキャオ敗戦に異議を唱えていると紹介。NBAではトレイルブレイザーズのダミアン・リラードが「ボクシングは問題を抱えている。こんなのは正しくない」、ナゲッツのマイク・ミラーは「9回はレフェリーが試合を止めようとしていた。パッキャオのパンチ的中率は32%で、ホーンは15%。これでどうしてホーンの判定勝ちになるの?」、さらに元ピストンズのチャンシー・ビラップス氏は「ひどいもんだ。パッキャオは再び勝利を盗まれた。だから、格闘技の方が隆盛するんだよ。呆れる」とボクシングを批判していた。

 NFLでもパッカーズのアーロン・ロジャースが「ボクシングはジョークだ。きょうそれが再び証明された。いくらなんでもあんなスコアはないだろ」、シーホークスのダグ・ボールドウィンも「笑っちゃうね。ボクシングは地球上で最悪のスポーツだ」と批判の声を上げた。ボクシング関係者では元ヘビー級王者のレノックス・ルイス氏がこうつぶやいていた。「ワオ!3―0の判定でパッキャオの負けだって?1人のジャッジは117―111?自分の見方とは違うな」。

 ちなみにESPNのスコアは117―111、リングサイドで同局の解説者を務めたテディ・アトラス氏は116―111でパッキャオの勝利としていた。敗れたパッキャオは試合後に「自分はプロなのでジャッジのスコアを尊重する」とコメント。番狂わせを演じたホーンは「またパッキャオと戦っても大丈夫さ」と再戦を歓迎していた。

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2017年7月3日のニュース