村田諒太 パッキャオ判定負けに「よくあるパターンの1つと思う」
ボクシングのWBA世界ミドル級1位・村田諒太(帝拳)が2日、WOWOWで生中継されたWBO世界ウエルター級タイトルマッチ、王者マニー・パッキャオ(フィリピン)―同級1位ジェフ・ホーン(オーストラリア)のゲスト解説を務めた。
6階級制覇王者パッキャオが0―3で判定負けする番狂わせとなったが、村田は「10〜15%、地元のホーン寄りに採点して」115―113で挑戦者の勝ちにしたという。「調子の良かった(元世界スーパーライト級王者)コンスタンチン・チュー(オーストラリア)が英国へ行って、リッキー・ハットン(英国)に負けたのを思いだした。ベテランが王者から落ちる、よくあるパターンの1つと思う」と感想を述べた。
ジャッジ3者の採点は1人が117―111で、残り2人が115―113でいずれもホーンを支持。12ラウンドをパッキャオが取っていれば引き分け防衛だった。村田は「12ラウンドの攻防も、ホーンが1ラウンドからちゃんと攻めたことも、勝敗を分けたと思う」と分析。パッキャオが9ラウンドにビッグチャンスを迎えながらダウンを奪えず、10ラウンド以降の反撃を許したことについて「しばらくKO勝ちしていない影響があったかもしれない。本来ならノンストップの連打で仕留めるのに大振りだったし、ボディーも打ってない」と解説した。ホーンがパッキャオを体格で上回り、王者は接近戦やクリンチでも消耗したように見られ「明らかに自分よりデカい選手と最近はやってなかった。スタミナ切れするのも当然と思う」と話した。
両者は試合後のリング上で再戦について言及。村田は「オーストラリアが盛り上がるから、それはそれでいい。元々スポーツ人気が高い国だし、米国や英国ではない、新しいところでビジネスが動くのはいいんじゃないか」と歓迎した。なお、パッキャオ―ホーン戦は3日午後8時からWOWOWライブで再放送。村田は日本時間16日に米ロサンゼルスで行われ、同日午前11時からWOWOWライブで生中継されるWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)―同級1位・三浦隆司(帝拳)でもゲスト解説を務める。
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