和気慎吾　７月に１年ぶりの再起戦　ジム移籍　新トレーナーに「前の自分とは違う動きに」

１年ぶりの再起戦を迎える和気慎吾（中）とＦＬＡＲＥ山上ジムの赤井祥彦代表（左）、レイ・オライス・トレーナー
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　ボクシングのＦＬＡＲＥ山上ジムは５日、元東洋太平洋スーパーバンタム級王者・和気慎吾（２９＝ＦＬＡＲＥ山上）が７月１９日、東京・後楽園ホールで１年ぶりの再起戦のリングに上がると発表した。

　対戦相手は元日本同級暫定王者の瀬藤幹人（３７＝協栄）で、８回戦での試合となる。和気は昨年７月、ＩＢＦ世界同級王座決定戦でジョナタン・グスマン（ドミニカ共和国）に１１回ＴＫＯ負け。眼窩底、鼻、肋骨を骨折してブランクをつくった。再起にあたっては環境を変えるため、プロデビューから在籍した古口ジムからの移籍を決断。東京都武蔵野市に移転したばかりのＦＬＡＲＥ山上ジムへ移籍した。

　トレードマークのリーゼント姿で会見した和気は「グスマンにやられて心も折れかけたが、新しい環境でもう一度世界王者を目指したいと練習してきた。和気慎吾を早く世界に、と思ってもらえるようにリング上で証明したい」と意気込みを述べた。かつて破った小国以載（角海老宝石）が昨年末、自身が敗れたグスマンに勝ってＩＢＦ世界スーパーバンタム級王座を獲得。また、自身の後に東洋太平洋王者となった久保隼（真正）も４月にＷＢＡ世界スーパーバンタム級王座を獲得しており、「悔しいの一言しかない。だからこそ自分も世界王者のベルトを巻いてやろうと思うことができた」と刺激を受けたことを明かした。

　ジム移籍に伴い、世界２階級制覇のＩＢＦ世界フライ級王者ジェンリル・カシメロ（フィリピン）らを育て、かつて亀田３兄弟も指導したことがあるレイ・オライス・トレーナーに師事。また、フィリピンで２週間、米国ではラスベガスやロサンゼルスで計１カ月、それぞれ合宿を積んだ。オライス・トレーナーからは攻防とも打ち終わりに注意するようアドバイスを受けており、パンチの種類も増えて「前の自分とは違う動きになっている」という和気。再起戦の相手として“かませ”の外国人との対戦を拒否したことを明かし、「組んでくれる試合なら何でもやりたい。この１年、無駄にしてしまった。もう負けていられない」と表情を引き締めた。