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具志堅会長 背水の覚悟だった比嘉世界戦「負けたらジム閉鎖も考えていた」

[ 2017年5月21日 14:57 ]

王座奪取から一夜明け、笑顔の比嘉(左)と具志堅会長
Photo By スポニチ

 ジム開設から22年、具志堅会長にとって背水の覚悟で迎えた比嘉の世界戦だった。ベルト奪取から一夜明け、「大吾がチャンピオンにならなければジムを閉鎖しようと思っていた。20年やっても世界王者を作るのは難しい。(15年に)ユース王座を獲った時に、彼に懸けるしかないなと思っていた」とホッとしたように明かした。

 比嘉は会長の覚悟を直接聞いたことはなかったが、周囲の言葉からそれとなく感じ取っていたという。そうした重圧も乗り越えて、5度目の世界挑戦となる白井具志堅ジムに初めてベルトをもたらした。

 沖縄からは25年ぶりの王者誕生とあって、早くも来月9日には浦添市、11日には宮古島でパレードを予定しているが、それ以外にも2人には大事な予定がある。具志堅会長は「お墓参りに行かなくちゃ」と感慨深げに語った。

 ジムの名誉会長である故白井義男氏が、世界フライ級王座を獲得したのが52年の5月19日。その記念日の翌日に比嘉が同級の王座についた。「フライ級のベルトを取り返せてよかった」と語る比嘉の戴冠は、日本で最初の世界王者に捧げるものにもなった。

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2017年5月21日のニュース