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亀田兄弟の父・史郎氏 村田の世界戦を予想 ずばり前半が鍵、怒らす作戦で勝機

[ 2017年5月20日 15:23 ]

WBA世界ミドル級王座決定戦   同級1位アッサン・エンダム―同級2位村田諒太 ( 2017年5月20日    東京・有明コロシアム )

計量をパスした村田諒太(右)とアッサン・エンダムはベルトの前でにらみ合う
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 ずばり前半が鍵になると思う。誰もが緊張する世界戦のリングが初めてとなれば、特に1ラウンドはガチガチになるもの。前半はできるだけポイントを取らせず、ダメージももらわず、緊張をほぐすことができるか。五分で乗り切ることができれば、中盤からチャンスが生まれてくる。

 逆に前半にポイントを取られれば焦ってしまう。今までの村田選手の相手はロープ際で止まってくれることが多かったけど、この相手は機動力もあって通用しないと思う。前半にポイントを取られたら、そのまま逃げられる可能性が高い。向こうを焦らすことで村田の距離に入ってくる。それだけに、前半五分で終えることが重要やと思う。

 怒らす作戦。ケンカファイトに持ち込めば自信のあるパンチが打てるし当たる。ただ、世界戦の雰囲気は村田選手が過去に経験してきたものとは全く違うもの。五輪は短期間で数試合をこなす流れがあった。俺の子どもたちも頭の中も真っ白になった。控え室はみんながいるけれど、リングインで1人になる。その時に選手は緊張が足にきていることが多い。リングインで階段を上がる時、膝を見ていると緊張状態は分かる。

 それから、1ラウンドのインターバルにセコンドの言葉がどれだけ聞き取れるか、そこで本人がどんな言葉を出せるのか。強気なのか、弱気なのか、または淡々としているのか。ミドル級で金メダリストが世界王者になれば快挙やし、これは世紀の一戦。勝利を期待して、じっくりと見させてもらいます。

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2017年5月20日のニュース