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高山、プロ引退し東京五輪挑戦へ 王座返上も…アマ側の反発必至

[ 2017年4月4日 05:30 ]

プロ引退と五輪挑戦を表明した高山
Photo By 共同

 WBO世界ミニマム級王者の高山勝成(33=仲里)が3日、プロを引退し東京五輪出場を目指すことを表明した。この日、愛知県尾張旭市で行われた名古屋産大の入学式に出席し会見。「プロとしてはやりきった。五輪を集大成の目標としてキャリアを積んでいきたい」と決意を述べた。WBOのベルトは返上し日本ボクシングコミッション(JBC)への引退届も近く提出する。

 しかし、アマ側の反発は必至。国内アマを統括する日本ボクシング連盟の山根明会長は、「とんでもない話。他の国では(プロ参加を)認めた例もあるが、国によって事情は異なる。一切、受け入れるつもりはありません」と拒絶する姿勢だ。3月下旬に高山と非公式に面談。その場で「認められない」と通達したという。日本人で初めて主要4団体で世界王者になった高山だが、五輪への道はこれまで以上に多難かもしれない。

 ▼安河内剛JBC本部事務局長 五輪出場についてプロとアマの関係が固まっておらず、日本ボクシング連盟と早く協議していく必要がある。関係を考えていく時期に差し掛かっているのでは。

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2017年4月4日のニュース