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リナレス 判定圧勝で初防衛成功 敵地でクローラを返り討ち

[ 2017年3月26日 08:49 ]

 ボクシングのWBA・WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦は25日(日本時間26日)、英国のマンチェスターで行われ、王者ホルヘ・リナレス(31=帝拳)がWBA4位・WBC7位の挑戦者アンソニー・クローラ(30=英国)に3―0で判定勝ち。WBA王座とWBCダイヤモンド王座の初防衛に成功した。3階級制覇王者のリナレスは42勝(27KO)3敗、前WBA王者のクローラは31勝(13KO)6敗3分けとなった。

 昨年9月にリナレスが3―0で判定勝ちして以来の再戦。序盤からリナレスは動きが良く、初戦よりも足を使ってリズムをつくろうとするクローラを高速ジャブやワンツーで寄せつけなかった。3回からはクローラが前進して得意のボディーを狙ってきたが、カウンターのアッパーやボディーを打ち込んで対抗。6回には右ショートカウンターを決め、クローラは左目上から出血した。

 7回、コーナーに詰めてきた相手に左アッパーを突き上げると、あごに受けた挑戦者は腰砕けになってダウン。8回からは追い込まれたクローラがプレッシャーを強め、ボディーや右で反撃してきたが、下がりながらカウンターのアッパーやワンツーを狙った。11回には勝負の打ち合いを挑んできた相手を強打ではね返し、右の上下を効かせた。最終12回にもカウンターで見せ場をつくり、終了ゴングが鳴ると相手と抱き合う余裕。採点はジャッジ3者とも118―109と文句なしの圧勝だった。

 クローラとの初戦を含めて英国での戦績を3戦全勝としたリナレスはリング上で「マンチェスターの皆さん、ありがとう!」とあいさつ。実力を見せつけての返り討ちに「最高です。前回の3倍は練習を頑張った。クローラは本当に強かった」と話した。次戦ではWBC正規王者マイキー・ガルシア(米国)との統一戦が義務づけられる。一方のクローラは「言い訳の余地もなかった。応援してもらったのにすいません」と完敗を認めた。

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2017年3月26日のニュース