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ゴロフキン 通算18度目の防衛 連続KO防衛は17試合でストップ

[ 2017年3月19日 14:05 ]

判定で防衛に成功したゴロフキン(中央)左は敗れたジェイコブス(AP)
Photo By AP

 ボクシングの統一世界ミドル級タイトルマッチ12回戦は18日(日本時間19日)、米ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行われ、WBAスーパー・WBC・IBF王者のゲンナジー・ゴロフキン(34=カザフスタン)がWBA正規王者のダニエル・ジェイコブス(30=米国)に3―0で判定勝ちして通算18度目(WBA17、WBC6、IBF3)の防衛に成功した。ゴロフキンの連続KO防衛は17試合でストップ。元3階級制覇王者ウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)の記録と並んだまま、更新はならなかった。ゴロフキンは37戦全勝(33KO)、ジェイコブスは34戦32勝(29KO)2敗。

 ジェイコブスが当日計量を拒否し、IBF王座がゴロフキンにのみ懸かる変則タイトルマッチとなった。1、2回はともに慎重な姿勢で、じりじりと前進するゴロフキンに対し、ジェイコブスがジャブを放つ展開。大きく試合が動いたのは4回で、左構えに変えてロープに詰まったジェイコブスに、ゴロフキンが右のダブルを打ち込んでダウンを奪った。さらにゴロフキンがジャブからプレッシャーをかけると、ジェイコブスは頻繁にスイッチしてはジャブや軽いパンチでポイントを取る戦い方を徹底した。

 7、8回と一進一退の展開が続き、9回にゴロフキンが右アッパーを突き上げるとでジェイコブスがグラリ。しかし、10回にはジェイコブスが手数を出して反撃した。最終12回も打ち合いで両者譲らず、採点に持ち込まれたが、ジャッジ2者が115―112、1者が114―113で、いずれもゴロフキンを支持した。

 世界戦で初めてKOを逃したゴロフキンは「ジェイコブスに敬意を表したい。彼のクオリティーが高くて破壊することができなかった」と話し、期待されている元WBC王者サウル・“カネロ”・アルバレス(26=メキシコ)との対戦についても「準備はできている。エキサイティングな試合になるのでは」と意欲を見せた。一方のジェイコブスは「私が勝ったと思う。少なくとも2ラウンドは多く獲っている」と不満を口にした。ジェイコブスが敗れたことで、WBAの正規王座は空位となった。

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2017年3月19日のニュース