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元なでしこリーガー佐山 プロデビュー戦は判定勝ち「ちょっと悔しい」

[ 2017年3月15日 19:43 ]

デビュー戦でフルマークの判定勝ちを収めた元なでしこリーガーの佐山万里菜
Photo By スポニチ

 プロボクサーに転向した元なでしこリーガーの佐山万里菜(29=ワタナベ)が15日、東京・後楽園ホールで行われたフライ級4回戦でデビューし、3―0で判定勝ちした。プロ7戦の経験を持ち、常に前進してくるニラポーン・スックサーソンクロチュンマイ(20=タイ)に対してステップで距離を取り、右ボディーやワンツーで応戦。2回からはジャブで突き放すシーンも見られ、パンチで相手を左目上から流血させた。ダウンは奪えなかったものの、ジャッジ3人がフルマークをつける快勝だった。

 佐山は2013年までAC長野パルセイロレディース(当時チャレンジリーグ、なでしこ2部相当)で主にサイドバックとしてプレー。長野サポーターも応援に駆けつけた中、在籍時の背番号「19」のオレンジ色のユニホームで入場した。試合については「ちょっと悔しい内容でした。判定でなく、しっかり倒したかった。近づいて来る相手を左でしっかりコントロールできたら倒せた」と反省。それでもサッカーで鍛えたスタミナで疲れた様子は全く見せず、「あと4ラウンドやれと言われたらまだできる」と胸を張り、右ボディーについては「左ボディーを練習してきたけど、相対してみたら“打ちやすいな”と思った」と判断だったことを明かした。

 サッカーを引退し、個人競技のボクシングを選択したが、「リングでは交代する選手も声をかけてくれる仲間もいない。本当に自分(だけ)なんだなと感じた」と話した佐山。「今の成長レベルでは一番にはなれない。この経験をエネルギーに変えて、これから練習していかないと」と話す一方で、「世界王者になって、なでしこジャパンが見た景色を自分も見たい」と目標を口にした。

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2017年3月15日のニュース