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山中 KO宣言!具志堅に並ぶ世界戦9度目で「喜んでもらう」

[ 2017年3月1日 05:30 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ   王者・山中慎介≪12回戦≫同級6位カルロス・カールソン ( 2017年3月2日    両国国技館 )

ベルトを欲しがる仕草を見せたカールソン(左)に山中は中「あげないよ」ばかりに手を出す
Photo By スポニチ

 山中が得意の“メキシカン料理”で具志堅に並ぶ。調印式と記者会見が28日に都内で開かれ、12度目の防衛を目指す王者・山中慎介(34=帝拳)は過去4戦4KOと相性の良いメキシコ人選手相手にKO防衛を宣言した。今回KO勝ちすれば世界戦9試合目で、国内歴代2位タイ。13連続防衛の日本記録を持つ具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)に、世界戦のKO数では並ぶことになる。

 記者会見は絶好調のアピール合戦となった。山中が「最高の状態。ここ数日で、また一段調子が上がった」と言えば、カールソンも「調子は凄くいい。戦う準備はできている」と応戦。さらに挑戦者が「これは日本とメキシコの戦争だ。ベルトを(地元)ティフアナに持ち帰るために、ここにいる」と挑発すると、王者は「このベルトは、また(東京都)中野区の自宅に戻ると思う」と返して笑いを誘った。

 対メキシコ人選手では、山中に有利なデータがある。世界戦は過去3試合全KO勝ち。世界王者になる前のノンタイトル戦も含めると4戦4KOだ。「外から巻いて打ってくるのでやりやすい。一緒にパンチを出せば先に当たるという感覚がある」と話すように、フック系が多いメキシカンに山中の武器であるストレートは相性がいい。今回、WBCの世界ランカーで唯一挑戦に名乗りを上げたカールソンも、低い構えからフックを振ってくる典型的なメキシコ人選手。帝拳ジムの浜田剛史代表も「左フックは要注意だが、前に出てくるだろうし、山中とはかみ合うと思う」と、戦いやすさを指摘した。

 記録には興味を示さない山中だが、防衛すれば具志堅用高が持つ13連続防衛の日本記録に王手となる。KO勝ちなら世界戦9試合目で、日本の世界王者では内山の10試合に次ぐ2位となり、具志堅に並ぶ。両国国技館での試合も過去3戦3KOと相性が良く、山中は「今、相撲が盛り上がっているけど、相撲以上の盛り上がりを見せたい。カールソンをKOして、日本のみんなに喜んでもらおうと思う」と宣言した。

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2017年3月1日のニュース