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女子の日本王座創設の方針固める「目標遠すぎて辞める選手多い ステップの場に」

[ 2017年2月14日 18:55 ]

 東日本ボクシング協会(渡辺均会長)は14日、都内で理事会を開き、女子の日本王座を創設する方針を固めた。日本プロボクシング協会の理事会で正式決定後、未公認のWBOアジアパシフィック王座、23歳未満の選手が出場して行う日本ユース王座の新設とともに、日本ボクシングコミッション(JBC)と協議して承認を得る方向としている。

 現在の国内女子ボクシングは世界と東洋太平洋しか王座がなく、「目標が遠すぎて辞めてしまう選手が多い。ステップの場をつくりたい」と競技の活性化を目的に計画。世界が10回戦、東洋太平洋が8回戦のため日本王座は6回戦で実施し、アジア選手の出場も認める方向で、早ければ4月にもタイトルマッチが行われる見通しという。

 また、日本王者への指名挑戦者を決める「最強後楽園」は10月21日の開催が決定。全階級では実施せず、フライ級、バンタム級、フェザー級など「スーパー」がつかない階級で行う。

 さらに同協会では、韓国が領有権を主張している島根県の竹島で3月1日、ともに世界殿堂入りしている元WBC世界ライトフライ級王者・張正九(チャン・ジョング)氏と元WBA世界同級王者・柳明佑(ユ・ミョンウ)氏がエキシビションマッチを行うと報じられている件について「憂慮している」(金平桂一郎副会長)との見解を表明した。JBCの安河内剛事務局長が柳氏が副会長を務める韓国のボクシング団体KBFへ問い合わせたところ「エンタータインメントなので関係ない」と返答があったというが、金平副会長は「やってしまったら政治的なメッセージが大きい」とボクシングを通じて友好を深めてきた日韓関係に影響を与えかねないとの危機感を示した。協会では今後JBCと連携して詳細を確認し、場合によっては何らかのアクションを起こす可能性がある可能性を示した。安河内事務局長も「中止にできないかと思っている」と話した。

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2017年2月14日のニュース