別府優樹 なるか15戦連続KO「向こうの方が強いので重圧はない」
ボクシングの日本ウエルター級7位・別府優樹(25=久留米櫛間)がきょう13日、東京・後楽園ホールで行われる同級ノンタイトル8回戦で日本記録に並ぶ15試合連続KO勝利に挑戦する。デビューから14連続KO勝利中の別府は12日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で前日計量に臨み、リミットより600グラム軽い66・0キロでパス。対戦相手の元日本・東洋太平洋スーパーウエルター級王者チャールズ・ベラミー(35=八王子中屋)は200グラムアンダーの66・4キロだった。
別府は14年度の全日本ウエルター級新人王に輝いた時点で8連続KO勝利。しかし、その後はタイ人などを相手にKO記録を伸ばしており、一部からは批判の声も上がっていた。浜田剛史(帝拳)と牛若丸あきべぇ(協栄、現・渡部あきのり=角海老宝石)が持つ日本記録の15連続KOに挑むこの試合はまさに真価が問われるが、「今までは(相手が)格下と言われていて変な緊張があったけど、今回は向こうの方が強いのでプレッシャーはない。やるだけ。楽しみです」と言い切った。
試合のポイントについては「前半かな。(相手が)パンチに慣れてくると、なかなか倒れないというのはある。慣れさせる前に当てて倒すのが理想です」と口にした。これまでは長くても4回途中までで試合を終わらせていたが、今回はグアムと故郷・宮崎で走り込みキャンプを行うなどスタミナにも自信があるという。「勝つことでタイトルにつながるので、どちらかというと勝ちにこだわりたい。最終的にはベルトが欲しいので」と言いながらも「勝ちパターンが自分はKOしかないので」と記録更新を見据えた。
一方、チャーリー太田のリングネームで活躍してきたベラミーは計量で別府と顔を合わせ「いい選手とは分かっていたけど、見てあらためて実感した」とコメント。それでも「自分のような選手と戦ったことがないので彼にとってはハードな試合になるんじゃないか。これまでの相手なら沼田(康司)がパンチ力があったけど、彼は沼田ほどじゃないだろう」と記録阻止に意欲的。今後はウエルター級を主戦場とする意向で、「これに勝って次のステップへ行きたい。ニュー・チャーリーを見せていきたい」と語った。
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