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井岡独占手記「チーム一翔」あってのリング再認識

[ 2017年1月1日 08:51 ]

プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦   ○王者・井岡一翔 7回2分51秒TKO 同級1位スタンプ・キャトニワット● ( 2016年12月31日    島津アリーナ京都 )

井岡は王座統一戦に勝ちベルトを手に肩車され笑顔を見せる
Photo By スポニチ

 応援ありがとうございました。大みそかは6年連続。でも、やるだけでは意味がない。今回も無敗の挑戦者に、井岡一翔のボクシングで結果と内容を出せてよかった。

 もう昨年になりますが2016年の秋、ある企画でラグビー選手のリーチ・マイケルと対談しました。彼は15年W杯日本代表の主将。南アフリカ戦での劇的な勝利で、世界を驚かせました。対談ではマイケルが戦う理由を「愛のため」と言い切りました。新鮮でした。ラグビーへの愛、日本代表への愛。そして、一番感じたのが家族への愛です。

 素晴らしい。ぼくもいずれ、家族への愛のために戦うときが、きっと来る。マイケルが家族のために1歩を踏み出してタックルするのと同じように、ぼくもパンチを家族のために出す。そういう日を想像できました。

 チームで戦うことの大切さも再認識できました。ボクサーはリング上では孤独。でもコーナーに帰ればセコンド、トレーナーがいる。そこはチーム。1人でも違う考えを持っていたら、うまくいきません。「チーム一翔」あってのリングです。

 今後のことを言えば、ぼくは世界戦という最高峰の戦いを、ファンに届け続けることが第一の使命と考えています。その延長でWBO王者、中国の鄒市明(ゾウ・シミン)との統一戦も実現できたら面白い。今後も応援してください。 (WBA世界フライ級王者)

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2017年1月1日のニュース