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内山 王者コラレスと久々対面で闘志「必ずリベンジする」

[ 2016年12月29日 05:30 ]

WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ   スーパー王者ジェスレル・コラレス≪12回戦≫同級2位・内山高志 ( 2016年12月31日    大田区総合体育館 )

<WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ>フォトセッションを行うスーパー王者・コラレス(左)と挑戦者・内山
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 ダブル世界戦の予備検診が28日に都内のホテルで行われ、4選手とも異常なしと診断された。前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志は、4月に2回KO負けを喫した現スーパー王者コラレスと8カ月ぶりに対面し、改めてリベンジを宣言。佐々木修平トレーナーとともに映像を徹底チェックしてコラレスを丸裸にし、プライドより勝利に徹する方針を示唆した。

 ベルトを奪われた相手と握手し、内山の闘志に火がついた。顔つきを見て「王者になって自信を持っていると思う。(王座から)降りたくない気持ちがあると思うので、精神的に強くなったのでは」と予想。「必ずリベンジしたい。やっとコラレスと試合ができる。今日見て、逆にワクワクした感じが出てきた」。雪辱への思いがあふれた。

 「使命感かな。今までの防衛戦と違い、今回はこれに勝たないと、というハッキリした目標がある」。相手より自身を高めることを重視してきた内山には珍しく、2回KO負けした映像は「20〜30回は見た」。2度目の防衛戦から内山を担当する佐々木トレーナーに至っては、日めくりカレンダーの「まいにち、修造!」ならぬ「毎日コラレス」状態という。スマートフォンに約6分間の映像を落とし、「何秒にこのパンチをもらったとか全て覚えた」。コラレスの動き方やクセを細かく見つけ、内山と言い合いをしながら実際の体感と擦り合わせる作業を続けた。元2階級制覇王者ザブ・ジュダー(米国)や元統一世界フェザー級王者ナジーム・ハメド(英国)らの映像を見て、変則サウスポー対策も進めた同トレーナーは「成果を必ず出してくれると思う」と期待を寄せた。

 前戦の2回、内山は残り1秒で3度目のダウンを喫してKO負けした。逃げ切ろうとしなかった理由を問うと「何か一発当てて次のラウンドを迎えようとした」と説明し「自分の決断なので後悔はない。こういう性格なのでここまで来られた」と答えた。今回も、その姿勢で臨むのか。「今回は分からない」。再戦の意義は勝つことのみだ。

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