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尚弥V4へニクいほど絶好調! 食事改善で楽々減量「ダルさない」

[ 2016年12月28日 05:30 ]

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井上尚弥≪12回戦≫同級10位・河野公平 ( 2016年12月30日    有明コロシアム )

予備検診を受ける井上尚。後ろは河野
Photo By スポニチ

 ダブル世界戦の予備検診が27日に都内で行われ、出場4選手とも異常なしと診断された。4度目の王座防衛を目指すWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(23=大橋)は、普段の体重を抑えるため食事を質・量ともに改善。減量に苦しむことなく練習を積んだとあり、同級10位で前WBA王者・河野公平(36=ワタナベ)を迎え撃つ一戦を前に絶好調を宣言した。

 腰痛に苦しみ、話すのもつらそうだった9月のV3戦の試合前とは全く違う。検診を終えた井上尚は「河野選手も調子が良さそうで、いい試合ができそう。今回はメチャメチャ調子が良くて、動きもキレキレで来ている」と仕上がりに自信を示した。かつて「ワム!」の「フリーダム」を入場曲に使っており、メンバーのジョージ・マイケルさんが亡くなった話題を振られると「ワム!を(入場曲に)復活させた方がいいですかね」とトークに応じる余裕もあった。

 V3戦後から、スーパーフライ級の体を維持するために節制に努めてきた。従来は普段の体重が60キロを超えていたが、57〜58キロをキープ。減量を始めて54キロ台となっても「体のダルさがない。いつもとは全然違う」と効果を実感している。これまでは激しい練習を支えるべく「食べまくって」いたが、食事量を「人並みに」落とし、質にもこだわった。咲弥夫人にカロリー控えめの調理法を要望し、肉を食べる際は余分な脂が落ちる豚しゃぶや脂肪分の少ない鶏胸肉をチョイス。味つけも調味料をあまり使わない薄味で「おいしくなくても我慢している」という。全ては来年、4階級制覇のWBC王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア、帝拳)とのビッグマッチに万全のコンディションで臨むためだ。

 父・真吾トレーナーが「前回の試合前はだましだましで練習でもワンツーしか打てなかった。今回は最後までコンビネーションを打てている」と話すように、本来の実力を出せる態勢は整っている。「今回は自分のボクシングをしたいという気持ちが強い。早く試合がしたい」と井上尚。勝利した暁には「正月3日間だけは餅を食べてもいいかな」と自分への“ご褒美”を見据えた。

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