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河野、妻に言われた「井上君とはやめた方が…」 打倒尚弥で穂積超えを

[ 2016年12月20日 14:48 ]

サンドバッグをひたすら打ち続ける河野
Photo By スポニチ

 ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(36=ワタナベ)が20日、東京都品川区のワタナベジムで、30日のWBO世界同級タイトルマッチ12回戦(東京・有明コロシアム)へ向けた練習を公開した。11戦全勝の“怪物”王者・井上尚弥(23=大橋)に挑戦する河野は「開き直ってやる。河野公平はまだまだ行けるぞと。僕の意地を見てもらいたい」とキッパリ。3階級制覇王者・長谷川穂積(真正)の国内最年長記録・35歳9カ月を抜く36歳1カ月での世界王座奪取に意欲を見せた。

 井上尚対策としては、日本王者時代に対戦経験がある同僚のWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(30=ワタナベ)からアドバイスを受けたという。「一生懸命、いろいろ教えてくれた。内容?試合を楽しみにしていてください」とニヤリ。パンチに足の力が伝わるように下半身強化にも取り組んできたそうで「ミット打ちでも“パンチが強くなった”と言われる。倒さないと勝てないと思っている。井上君はディフェンスも完璧だけど、何か当たると思っている」と手応えを示した。

 8月31日に当時の暫定王者ルイス・コンセプシオン(パナマ)に判定負けし、3度防衛した王座を失った。「常に負けたら終わりのつもりでやっている」だけに、「95パーセントぐらいは終わりかなと思った」。井上尚から対戦の打診があり、「こんなチャンスは来ない」と受けたが、芽衣夫人から「井上君とはやめた方が…」と言われるなど周囲は必ずしも賛成ではなかったという。それでも「キャリアと常に接戦を戦ってきた勝負強さでは勝っている。アッと驚かせてやります」と気合十分。ワタナベジムの渡辺均会長も「河野は誰とやってもいい試合をする。一方的な展開にはならないと思う。亀田(興毅)戦の前も不利と言われたし、期待している」と話した。

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2016年12月20日のニュース