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“完全決着”へ…王者・尾川、挑戦者・内藤とも一発パス

[ 2016年12月2日 14:20 ]

1年ぶりの再戦に臨む日本スーパーフェザー級王者・尾川(左)と前王者・内藤
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦(3日、東京・後楽園ホール)の前日計量が2日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、3度目の防衛を狙う王者・尾川堅一(28=帝拳)はリミットを100グラム下回る58・8キロ、前王者で同級1位の内藤律樹(25=E&Jカシアス)はリミットの58・9キロで一発パスした。

 両者は昨年12月に対戦し、挑戦者だった尾川が初回にダウンを奪って5回負傷判定勝ち。内藤はプロ初黒星を喫して王座から陥落した。尾川は「1回転がしている(ダウンさせている)し、その時点で決着はついていると思う」としながらも「リングに上がるとKOを期待する空気は感じるし、期待してほしい。今回は完全決着がテーマ」と意気込んだ。王座奪取前から相手にプレッシャーをかける課題に取り組んでおり、「昨年の内藤戦が2割、今年の2試合が4、5割ぐらい。見ているのは世界なので日本タイトルは試し。今回の試合では7割ぐらいできれば。これに勝って世界という話が出てくる。来年、再来年とステップアップしていきたい」と先を見据えた。

 一方、内藤は前回のダウンについて「欲をかいて、倒してやろうという気持ちが強かった。1ラウンドから合わせにいっていた」と反省。3ラウンドからはペースを取り戻したと実感していただけに「負傷判定は一番悔しかった」とし、「この1年は目標が定まらないというのがあった。再戦が決まって“これだ”というはあった」と明かした。今回は早めに体重を落として減量も順調だったそうで、再戦へ向けては「とりあえずペースを取ることを頭に入れて、(相手の体力を)削って削って後半にやってやろうという感じ。判定だったら誰かしら文句を言うと思うし、スッキリした形で」と、こちらも完全決着をイメージした。

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2016年12月2日のニュース