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小関 TKO勝ち 男女通じ国内最多記録を自ら更新の17度目防衛

[ 2016年11月11日 21:35 ]

4回TKO勝ちで17度目の防衛に成功した小関(中央)

 ボクシングのWBC女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦は11日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・小関桃(34=青木)が4回36秒TKOで挑戦者の日向野知恵(32=スパイダー根本)を破り、男女を通じ国内最多記録を自ら更新する17度目の防衛に成功した。戦績は小関が21戦20勝(9KO)1分け、タイトル初挑戦に失敗した日向野が11戦6勝(2KO)5敗。

 序盤から王者の一方的なペースだった。愚直に前進してくる日向野の顔面に左ストレートが序盤からヒットし、1回に相手は早くも鼻から出血。その後も右フック、ボディーと多彩なパンチを打ち込み、見かねたレフェリーが4回に試合をストップした。小関は「(相手が)もらい慣れして長引いて、それでも来られたらヤバいかもと考えていたので、その前に終わってよかった」と話した。

 昨年10月の宮尾綾香(当時大橋、現ワタナベ)戦以来、1年1カ月ぶりの世界戦。なかなか挑戦者が現れない状況に、春頃には階級アップも考えたという。その後、8月のノンタイトル戦を挟んで11月に試合が決まったものの、挑戦者はキャリアの浅い日向野。「負けは論外。ひどい試合をしたら、この先は見えないと思っていた。とりあえずまあまあの結果で終わらせて、縛られていたものから解放された」と息をついた。

 今後も対戦相手が現れず防衛戦の間隔が空くようなら階級変更も視野に入れるが、「ずっとWBCのアトム級でやってきて愛着もある。わざわざベルトを手放すのも寂しい」という。「(防衛継続か王座返上か)2つの思いで揺れています」と胸中を明かした。

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2016年11月11日のニュース