×

内山「ぶっ倒されたんで、ぶっ倒したい」コラレスに雪辱宣言

[ 2016年11月11日 05:30 ]

WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ ( 2016年12月31日    大田区総合体育館 )

「ぶっ倒されたのでぶっ倒したいですね」と語る内山

 ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(ワタナベ)が37歳の誕生日を迎えた10日、都内のジムでスパーリングを開始した。現スーパー王者ジェスレル・コラレス(25=パナマ)に大みそかの再戦で雪辱するため、この日は6ラウンドを消化。4月27日の初戦で3度ダウンして2回KO負けを喫した相手に対し、多少の被弾覚悟で打ち勝つイメージを明かした。

 スパー相手を務めた同僚の日本ライト級王者・荒川仁人の左頬が、パンチを浴びて赤くなっていた。「誕生日にスパーをやってくれたんで少しだけお返しした」。ジョークで笑いを誘った内山は「フィジカルトレの疲れがある中ではよかった」と大みそかへ向けた初スパーを振り返った。

 コラレスとの再戦が決まり、時間があれば相手をイメージしているという。再戦へ向けては「ある程度打たれることも想定している。踏み込みとスピードがあるので、全く打たせずに勝つのは難しい」と話した上で「打たれると思っていれば覚悟はできる。打たれてもパンチを見て、しっかり返す。今回はきれいな顔をして勝たなくてもいい」と打撃戦の決意を口にした。前回は自身のパンチを当てる前に倒されただけに、「当たったらどうなるか分からない。相手の反応が楽しみ。ぶっ倒されたんで、ぶっ倒したいですね」とKOでのリベンジを思い描いた。

 かつては夜更かしをしても一晩眠れば回復したが、最近は疲れが取れにくく、練習が続くと眠れないこともあるという。半身浴で疲労を残さず、休日はしっかり休んで練習に備えることが故障を防ぐ秘けつだ。37歳1カ月の大みそかに世界王座を奪取すれば国内最年長記録。丈夫な体に産んでくれた「親に感謝したい」と話し、「仕事がボクシングなので、いい結果を出せる年にしたい」と誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2016年11月11日のニュース