河野　ベテランの意地で勝つ「まさか話があるとは」

ＷＢＯ世界スーパーフライ級タイトルマッチ （ 2016年12月30日    有明コロシアム ）

王者・井上尚弥（左）とお約束通り？にらみ合う河野公平

　前ＷＢＡ王者の河野が鼻息を荒くした。８月のコンセプシオンとの防衛戦で王座から陥落。引退も脳裏に浮かんだが、９月末に世界挑戦のチャンスが転がり込み「まさか話があるとは思わなかった。テンション上がった」と再び闘志に火がついた。

　王者の井上尚はデビュー以来、１１戦無敗と全勝。「自分の中で一番強い選手」という。「隙がない」と王者の強さを認めるが、所属ジムの渡辺会長は「ここ一番で力を発揮する選手」と河野に期待を寄せ「勝ったらロマゴンとやるよ」と井上尚同様、王座奪取の先に４階級制覇王者ローマン・ゴンサレスとのビッグマッチを見据える。

　亀田大毅や清水智信に勝利した日本人キラーのテーパリット（タイ）を倒し、海外でも亀田興毅に勝利した実績を持つ。番狂わせを演じてきた男は「ベテランの味を生かした試合をしたい」と不敵に笑った。