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40歳現役復帰した佐々木は判定勝ち「正直、不満 倒して勝ちたかった」

[ 2016年8月2日 22:43 ]

復帰2戦目に判定勝ちした40歳の佐々木

 ボクシングの元東洋太平洋スーパーライト級&ウエルター級王者で、40歳で現役復帰した佐々木基樹(帝拳)が2日、東京・新宿フェイスで行われた興行で復帰2戦目となる8回戦に臨み、日本スーパーライト級9位の岡崎祐也(29=中内)に3―0で判定勝ちした。日本ランキング復帰を確実とした佐々木は52戦41勝(25KO)10敗1分け、昨年日本タイトルに挑戦した岡崎は22戦11勝(4KO)9敗2分け。

 初回はサウスポー岡崎の左ストレートが佐々木にヒット。面食らった形の佐々木だったが、2回から持ち味を発揮した。軽快なダッキングでパンチを外し、飛び込んでの右フックや左ボディー、ノーモーションの右ストレートなどを次々と当てて相手をほんろう。6回からスタミナ切れの様子を見せたものの、7、8回と相打ち覚悟の激しい打撃戦を挑んで場内を沸かせた。採点はジャッジ2者が78―75、1者が78―74だった。

 佐々木は試合直後、リング上で「正直、不満です。倒して勝ちたかった。腹もあごも効いているのが分かったし、倒すチャンスが2。3回あった。勝てたのはいいけど合格点じゃない」と苦笑。最終回にバッティングを受け、控え室では「歯がグラグラする」と顔をしかめた。復帰当初からライト級王座獲得での東洋太平洋3階級制覇を目標に掲げているが、「8ラウンドと10ラウンドでは必要なスタミナが2倍違う。12ラウンドを戦うにはまたイチからガッツリやらないといけない。8ラウンドをガチで戦えないようではいけない」と課題を口にした。10月には41歳になるとあり「残された時間は少ない。今年でも来年でも勝負に挑みたい」と意気込みながらも、「今日の出来ではタイトルには届かない」と冷静に自己分析した。

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2016年8月2日のニュース