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村田諒太 ラスベガスで1回TKO勝ち 初の世界挑戦へ強烈アピール

[ 2016年7月24日 10:13 ]

元WBC米大陸同級王者のジョージ・タドニッパに1回1分52秒TKO勝ちした村田(右)(AP)

 ボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBC同級4位の村田諒太(30=帝拳)が23日(日本時間24日)、米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナでプロ11戦目となる73・4キロ契約10回戦に臨み、元WBC米大陸同級王者のジョージ・タドニッパ(37=米国)に自身プロ最短となる1回1分52秒TKO勝ちを収め、プロデビューから11連勝(8KO)とした。タドニッパは42戦34勝(24KO)3敗3分け1無効試合1無判定試合。

 村田がラスベガスで試合をするのは不完全燃焼の判定勝ちに終わった昨年11月以来2度目。前回の会場はトーマス&マックセンターだったが、今回はWBO・WBC世界スーパーライト級王座統一戦、テレンス・クロフォード(28=米国)―ビクトル・ポストル(32=ウクライナ)の前座として、昨年5月のフロイド・メイウェザー―マニー・パッキャオなど数々の名勝負が行われてきた名門MGMのリングに上がった。

 うっすらとひげを伸ばした村田は笑顔こそ封印したものの、会場内を見渡す余裕をのぞかせながら入場。1ラウンド、いきなり前進して手数を出してきたタドニッパの攻撃をブロックで冷静に防ぎ、鋭いワンツーで相手を後退させると、右ストレートから返しの左ボディーでダウンを奪った。さらに起き上がった相手をコーナーに追い詰め、右の打ち下ろしから左ボディー2発で相手の膝を折り、ここから右を5発打ち込んだ時点でレフェリーが試合を止めた。武器の右ストレートの他に「左フックで倒すイメージはまだないけど、左ボディーなら倒せる」と話していた村田は今年に入ってから3試合連続KO勝ち。初の世界挑戦実現へ、ボクシングの本場で強烈にアピールした。

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2016年7月24日のニュース