UFC 薬物陽性のジョーンズが涙で謝罪 コーミエは代替選手と対戦へ
総合格闘技、UFCのライトヘビー級暫定王者ジョン・ジョーンズ(28=米国)が7日に会見を開き、9日(日本時間10日)に開催が予定されているUFC200を欠場することになったことを謝罪した。
UFCは6日に全米反ドーピング機関(USADA)の検査によってジョーンズの体内から禁止薬物の陽性反応が検出された可能性があると発表。さらに、同団体はUFC200のメーンで予定されていたジョーンズとダニエル・コーミエ(37=米国)とのライトヘビー級王座統一戦の中止を決めた。
ジョーンズは会見でまず、ファンやUFC、そして対戦相手のコーミエに謝罪すると、目に涙を浮べながら「(禁止薬物の陽性反応が検出されたことに)とても傷ついている。サンプルの一つから陽性反応が出たようだが、身に覚えがないこと。言葉も出ない」と禁止薬物の使用を否定すると同時に、ショックを隠し切れない様子だった。
再検査でも陽性となれば、2年間の活動停止処分を科される可能性もあるが、「もしそうなっても、自分は絶対に戻ってくる」とジョーンズは涙をこらえながらコメント。「自分はファイターで、挫折することはない。こうした状況でも良い面を見出すつもりだ」と続け、気丈に振る舞った。
思わぬ事態で試合の機会を失ったコーミエだが、UFCのホワイト社長は代替選手を準備すると宣言。各メディアはさまざまな名前を対戦候補者として挙げたが、結局、元ミドル級王者のアンデウソン・シウバ(41=ブラジル)とライトヘビー級のノンタイトル戦を行うことで落ち着いた。
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