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“公務員ボクサー”池山直 倹約重ねV4戦へ「進化した姿見せる」

[ 2016年6月12日 14:23 ]

4度目の防衛戦に臨む池山(右)と挑戦者の花形

 ボクシングのWBO女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦(13日、後楽園ホール)の前日計量が12日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、4度目の防衛を狙う王者・池山直(46=フュチュール)はリミットより600グラム軽い45・6キロ、挑戦者の東洋太平洋女子ミニフライ級王者・花形冴美(31=花形)は100グラムアンダーの46・1キロで一発パスした。

 14年に世界最年長の44歳8カ月で王座を奪取した池山は「花形さんとはやってみたいと思っていた。楽しみ」と淡々と意気込みを語った。岡山市役所に勤める公務員ボクサーで、ファイトマネーを受けとらずに戦っている。平日は地元か倉敷市のジムで、週末は京都のフュチュールジムへ通っているが、経費削減のため移動は神戸までのバスと阪急電車を乗り継ぎ、ジムに寝泊まり。阪急電車も「株主優待券をチケットショップで買う」と涙ぐましい倹約ぶりだ。花形戦については「不器用なので自分のボクシングを貫くだけ。進化した姿を見せられたら」と話した。

 花形は3月に東洋太平洋女子ミニフライ級王座を獲得したばかり。12年にWBC女子世界アトム級王者・小関桃(青木)に、昨年はIBF女子世界ライトフライ級王者・柴田直子(ワールドスポーツ)に敗れており、今回が3度目の世界挑戦となる。「実力を出せれば勝てる。やってきた練習に自信を持っている」と話した。

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2016年6月12日のニュース