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挑戦者・真道ゴー「勝って女のてっぺんに」 試合後性転換手術へ

[ 2016年6月12日 13:52 ]

3階級制覇の初防衛戦に臨む藤岡(右)と挑戦者の真道

 ボクシングのWBO女子世界バンタム級タイトルマッチ10回戦(13日、後楽園ホール)の前日計量が12日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、国内女子初の世界3階級制覇王者で初防衛を目指す藤岡奈穂子(30=竹原慎二&畑山隆則)はリミットより300グラム軽い53・2キロ、挑戦者の元WBC女子世界フライ級王者・真道ゴー(28=グリーンツダ)は100グラムアンダーの53・4キロで一発パスした。

 11年にWBC女子世界ミニフライ級、13年にWBA女子世界スーパーフライ級王座を獲得した藤岡は昨年10月、韓国人選手との王座決定戦を制してWBO女子世界バンタム級王座を獲得。「みなさんが予想されているのとは違う試合になるかもしれない。いずれにしろ面白い試合になると思う」と抱負を述べ、「楽には勝てないと思っている。毎回最強の挑戦者を迎えているが、お客さんが見に来て良かったという戦いをしたい」と意気込んだ。

 一方、真道は「グリーンツダジムに移籍して1年半で、今まで見せていないスタイルを身につけた。今までは遠心力でパンチを打っていたが、体幹がぶれることなく軸を保つように打つようになった。パンチの1つ1つが違う」と新しい戦い方に自信たっぷり。性同一性障害を公表しており、試合後は性別適合手術(性転換)手術を決意しているが、「とにかく明日勝って女のてっぺんに立つ。藤岡さんは日本で一番強いと言われていて気にくわない」と決意を口にした。

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2016年6月12日のニュース