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益田が初防衛、流血の末2―1判定 ステップアップは「撤回します」

[ 2016年6月9日 21:43 ]

流血戦の末に判定勝ちで初防衛に成功した益田

 ボクシングの日本バンタム級タイトルマッチ10回戦は9日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・益田健太郎(33=新日本木村)が2―1の判定で同級1位の挑戦者・川口裕(29=グリーンツダ)を下し、3月に獲得した王座の初防衛に成功した。

 序盤は益田のジャブと右フックがさえて優位に立ったが、中盤にパンチとバッティングで両者ともに目の上から流血。狙い過ぎの益田に川口がショートパンチを当てて形勢は逆転したが、採点は96―94、96―95で2者が益田、96―95で1者が川口を支持し、辛うじて王者の防衛となった。

 2人は2年前にも王座決定戦で戦い、益田が10回負傷判定勝ち。再戦に自信を見せていた益田は「僕も成長したと思っていたが、川口君はメチャクチャ強かった」と苦笑し、「自分からバッティングしてしまった。心の弱さが見られた。木村会長に教わったジャブがなければ危なかった」と振り返った。試合前には「これで日本王座は卒業と思っている。次は東洋太平洋か世界」と話していたが、「全然日本を卒業できない。撤回します」と反省。それでも故郷・鹿児島から駆けつけた応援団に向かい、「鹿児島県初の世界王者になってみせる」と宣言して場内を沸かせた。

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2016年6月9日のニュース