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自民、ボクシング振興議員連盟設立 村田は環境整備訴える

[ 2016年5月25日 11:40 ]

自民党ボクシング振興議員連盟の会長に就任した西村康稔衆院議員(左)、日本アマチュアボクシング連盟の山根明会長(中)、選手への支援拡充を訴えた村田諒太

 ボクシングの12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBC同級6位の村田諒太(30=帝拳)が25日、東京都千代田区の衆議院第二議員会館で開かれた「自民党ボクシング振興議員連盟」の設立総会にゲストとして出席した。同議連はボクシング競技の環境整備や普及発展へ向けた支援を目的に設立されたもので、東大ボクシング部OBの西村康稔衆院議員が会長を務め、馳浩文科相ら自民党議員35人が賛同。会合には日本ボクシング連盟の山根明会長らも出席した。

 村田は今後の競技発展へ向けてメディアでの露出や、現在は不足しているトレーナーやコーチを「選手が選べるように」数多く育成することが必要と指摘。ロンドン五輪では日本代表選手の支援拠点「マルチサポートセンター」で提供された日本食やマッサージに助けられたとして「今後も継続してほしい」と要望する一方、世界選手権や五輪予選などにおいても「代表選手が現地で調整しやすい環境づくりをお願いしたい」と訴えた。

 また、日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長で、リオ五輪日本選手団団長を務める橋本聖子参院議員は「スポーツ関連の予算をさらに拡充して、各競技ごとに(予選などを)勝ち抜く部分で毎年のサポート体制が必要」と指摘。国際連盟へ日本から役員を送り込むための人材育成の必要性や、女子ボクシングについては環境整備が遅れているとして「女性スタッフの育成が急務」と呼びかけた。会合では選手のセカンドキャリア対策も話題となり、村田は「アマチュアの頃からセカンドキャリアを考える講義を受けさせてもいいのでは」と提案した。

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2016年5月25日のニュース