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田口 3戦連続TKO!圧勝ダウン5度 12回前に相手棄権

[ 2016年4月28日 05:30 ]

10回、ランダエタ(右)にジャブを見舞う田口

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 ○王者・田口良一 TKO 11回終了 同級7位ファン・ランダエタ●

(4月27日 大田区総合体育館)
 12回のゴングが鳴る前に挑戦者陣営が棄権を申し出て、王者・田口良一(29=ワタナベ)の3度目の防衛が決まった。過去36戦でKO負けのない同級7位ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ、カシミ)から9~11回に5度のダウンを奪った。11回までの判定は3者とも12点差の圧勝ながら王者は納得できなかった。

 「もう少し早く倒したかったがズルズルいってしまった」。2回に右フックを顔面に当ててぐらつかせたところで一気に決めたかったが、ダウンにつなげられない。9回の左ボディーも強烈だったが、挑戦者は立ち上がった。「課題は連打。もっと細かくいけば倒せた」。3連続TKO勝ちでも、出てくるのは反省の言葉ばかりだった。

 それでも「老かいでタフでうまかった」という元世界王者をクリアし、V4戦は日本人対決が有力だ。WBO世界ミニマム級王座を返上して2階級制覇を狙う田中恒成(畑中)からは今回の試合前にオファー受けた。WBA同級2位の宮崎亮(井岡)、日本ライトフライ級王者・拳四朗(BMB)も対戦候補となる。「決まった試合をやるだけ。やらないとどっちが強いか分からない。アウェーでもいい」。王者の存在感をさらに高めるため、誰の挑戦でも受ける覚悟だ。

 ▽田口―ランダエタVTR 田口が5度のダウンで圧倒した。2回にフックでぐらつかせてラッシュをかけると、完全にペースを握る。9回、ボディーで最初のダウンを奪った。一気に攻め立て、この回だけで2度倒した。10回に1度、11回には2度のダウンを奪うとランダエタ側が棄権した。ランダエタは執念を見せたものの、終盤に力尽きた。

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