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河野 判定勝ちで3度目の防衛に成功 挙式前に自ら花を添えた

[ 2016年4月27日 20:39 ]

<ボクシングトリプル世界戦>8回、インタノン(左)に右ストレートを見舞う河野

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦は27日、東京・大田区総合体育館で行われ、王者・河野公平(35=ワタナベ)が挑戦者の同級7位インタノン・シッチャモアン(29=タイ)から3度のダウンを奪って3―0の判定勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。

 1回は慎重で手数が少なかった河野は2回以降、単発ながら右フックを当てて徐々にペースを把握。4回終了間際、ワンツーで右ストレートを相手顔面にヒットさせ、最初のダウンを奪った。5回終盤にもバッティングと同時の右ボディーで挑戦者が崩れ落ちた。7回には右フックの連打で相手をフラフラにさせて3度目のダウン。しかし、相手を追い詰めながら仕留めきれず、終盤はボディーを打たれて動きも鈍くなり、KOは逃した。

 河野は昨年10月、米シカゴで亀田興毅(亀田)相手に判定勝ちを収め、亀田興を引退に追いやって以来の試合。国内では14年12月以来、1年4カ月ぶりのリングだった。亀田興戦でトランクスを緑に変えて勝ったとあって今回はガウン、トランクス、シューズを全て緑で統一。試合前日には緑のグローブも届き、ラッキーカラーずくめで試合に臨んだ。

 当初は世界ランカーのレックス・ツォー(中国)からラブコールを受け、3月に中国での試合を計画。正月からスパーリングを開始するなど備えていたが、相手側の都合で実現しなかった。しかし、亀田興戦は実現までにさまざまな障害が発生して待たされたとあり、精神的にも落ち着いた状態で試合決定を待っていた。亀田戦で自信をつかみ、試合前には「中盤か後半にKOで勝ちたい」と宣言。有言実行とはならなかったが、7月に予定している芽衣夫人との挙式に自ら花を添えた。

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2016年4月27日のニュース