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内山の挑戦者 再計量でギリギリクリア、誇らしげにガッツポーズ

[ 2016年4月26日 15:27 ]

計量2回目でパスし再度マスクをかぶりガッツポーズを見せるコラレス

 プロボクシング・トリプル世界戦(27日、東京・大田区総合体育館)のWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦でスーパー王者・内山高志(ワタナベ)と対戦する暫定王者ジェスレル・コラレス(パナマ)が、再計量の末にリミットいっぱいの58・9キロでパスした。午後1時から行われた計量で400グラムオーバーしたコラレスは、計量会場の大田区総合体育館に近いサウナへ直行。最初はサウナ室でロープ跳びをしようとしたが、利用者から「縄跳びするな!出ていけ!」と怒られたため、部屋の外でサウナスーツを着用して約20分のロープ跳びを実行した。

 さらにサウナに40分こもり、最初の計量から2時間以内という規定の14分前に計量会場に登場。ニックネーム「インビシブレ(透明人間)」をイメージしたマスクを顔につけ、揚々と計量台に上がったがオーバー。マスクとパンツを脱いで再度計量台に上がり、ギリギリでリミットをクリアすると、勝ったかのようにガッツポーズを見せた。

 お騒がせ男は「パナマでは通常、計量は午後4時から。だからオーバーしても安心していた」と説明。「コンディションに影響はない。落ち着いている」と話し、テレビカメラに向かい「内山、しっかり戦えよ」と呼びかけると、周囲から“おまえが言うな”と言わんばかりの失笑が漏れた。

 再計量で失格なら、内山がコラレスに勝ちか引き分けなら防衛、負けてもタイトルは保持というルールで試合が行われる予定だった。ワタナベジムの渡辺均会長は「変則タイトルマッチにならなくてよかった。ホッとした」と安どの表情。渡辺会長からコラレスの計量クリアを電話で聞いた内山も「安心した。よかったです」と話していた。

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