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「RIZIN.1」村田 白星デビューも「しょっぱい試合 すみません」

[ 2016年4月17日 16:58 ]

 格闘技イベント「RIZIN.1」が17日、愛知・日本ガイシホールで行われ、レスリング女子の村田夏南子(22)が総合デビューを白星で飾った。

 レスリング時代のシングレットではなく、「好きな色」という赤のセパレートタイプのコスチュームでリングイン。会場にはリオデジャネイロ五輪の女子レスリング55キロ級で五輪4連覇を狙う吉田沙保里(33)、日大レスリング部時代の恩師の富山英明監督(58)が訪れ、花束が送られ“未知のリング”へと出陣した。

 男子選手との対戦経験もあるナタリア・デニソヴァ(ロシア)を相手に、第1Rは開始直後にコーナーへと詰めると、強引に持ち上げてテークダウンを奪い、ガードポジションからパウンドを繰り出した。三角絞めを狙う相手も冷静に対処。3分すぎには逆にアームロックを狙いにいった。第2Rは巧みなフェイントからの片足タックルから優位に進め、腕を取りに行きながらパウンドで攻めるなど圧倒。第3Rは腕ひしぎ逆十字固めを決めきれなかったが、相手に何もさせない試合運びで、3―0の判定勝ち。ポテンシャルの高さを存分に見せつけた。

 一本勝ちできなかった悔しさもあって、試合後のリング上では「しょっぱい試合をしてすみません。こんな勝ち方をするわけじゃなかったのですいません」と頭を下げたが、ひたむきな姿勢は憧れの先輩にも伝わった。試合後のリングに上がった吉田は「目の前で闘う姿を見て、かっこいいと思った。デビューでこれだけ闘えるとは思わなかった。背中を押してもらったので(リオ五輪では)金メダルを目指して頑張ります」とファンの前で約束した。

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2016年4月17日のニュース