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5・8W世界戦決定!尚弥「未知の経験」中盤でKO宣言

[ 2016年3月17日 05:30 ]

2度目の防衛戦に向け意気込みを語る井上尚弥

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―同級1位ダビド・カルモナ

(5月8日 有明コロシアム)
 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(22=大橋)とIBF世界ライトフライ級王者・八重樫東(33=同)が5月8日、有明コロシアムでダブル世界戦を行うことが発表された。2度目の防衛戦となる井上尚はランキング1位ダビド・カルモナ(24=メキシコ)との指名試合。スーパーフライ級転向後は2戦続けて2回KO勝ちとあり、あえて練習の成果が示せる中盤でのKOを目標に掲げた。

 難敵相手の指名試合が単なる通過点に思えてしまう。KO防衛なら、具志堅用高が持つ世界戦6連続KOの日本記録に王手をかける一戦。話題を振られた井上は「内容をしっかり見せつつ最後はKOフィニッシュにつなげたい。中盤ぐらいで倒すイメージを持っている。練習でやってきたことをいろいろとやってみたい」と冷静に答えた。

 昨年末のパレナス(フィリピン)戦は260秒で決着。「前回はパワー面が課題で、倒したのは練習してきたパターン」と成果も見せたが、早期KOを狙っているわけではない。むしろ根底にあるのは「打たせずに打つこと」で、きっちり組み立ててKOへとつなげるのが理想。「中盤までいった時に自分がどうできるか。未知の経験をしてみたい」という井上にとって、「テクニックもあって倒しづらい」カルモナは格好の相手だ。

 大橋秀行会長は「ビッグマッチへの第一歩」と位置づける。井上は来年まで階級を変えない方針を示し、「(WBC王者)クアドラスがやりたいと言ってるので、自分もやってみたい。スーパーフライ級で一番になりたい」と統一戦を熱望している。その上で「自分はバンタム級がベスト。選手層もガラッと変わるし」と不敵な笑みを浮かべた。

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